
『みずをくむプリンセス』
・スーザン・ヴァーデ 文
・ピーター・H・レイノルズ 絵
・さくま ゆみこ 訳
・さ・え・ら書房
「みずをくむプリンセス」紹介
ジージーはアフリカに住む女の子。彼女はお母さんと一緒に朝早くから遠くまで水を汲みに出かけます。
その水も茶色く濁った水ですからそのままでは飲むこともできません。きれいな水がすぐに手に入る我々の生活からは想像し難い生活がそこにはあります。
世界では6人に1人がきれいな水を手に入れることができません。そうした実情をまずは知ること、そのうえで行動することが大切です。
乾燥する大地、満天の星、明るくキュートなジージーの姿、絵がひじょうに美しい絵本です。
読書感想文の手がかり
お子さまにとっては初めて知る世界でしょう。
そもそも「ブルキナファソ」という国はどこにあるのか。
ネットや本を使い、さまざまなことを調べながら読み進めてみましょう。本がきっかけとなり知らなかった世界が広がる瞬間、これぞ読書の醍醐味です。
主人公ジージーの水のない生活を想像し、今の日本の生活と比べてみましょう。一日かけて汲んできた泥水と、水道から溢れんばかりに出るきれいな飲み水。自分たちがどれほど恵まれた環境なのかを改めて考えさせられます。
「さあ、みずを のんで いいわよ」
かあさんが とうとう いってくれる。
この二行だけも多くのことが想像できるはずです。
・最初は知らなかった → 本を読んで知った → 学んだ
・本を読んだ → 調べてみた → 考えた
・日本と比較した 自分の生活と比較した→考えた
の型だと書きやすいでしょう。
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