文章表現教室フォリウム代表の池久美です。
子どもたちが「読むこと」「書くこと」を身近に楽しめるよう日々お手伝いをしています。
短めのプロフィールはサイトに、以下はやや長めのプロフィール です。
中学受験国語塾 & 小説創作学校
大学卒業後、京都の進学塾に就職、そこで教務を担当したのち、東京の大手中学受験塾で15年以上国語講師を務めました。
中学受験国語講師歴、二十数年です。
「塾は受験テクニックを詰め込む場所」とは大きな誤解です。
教科スキルはもちろん、子どもたちが能動的に考えられるような授業展開をつねに求められる、ある意味厳しい現場でした。
東京の塾では小学3年生から最上位クラスの6年生までを、日曜日は女子学院や桜蔭の対策講座なども長年担当しました。
併せて、大人を対象とした小説創作学校で講師もやっていました。小説創作学校?ーーその名の通り、小説やエッセイといった創作技術を教えるスクールです。
今でこそ「小説の書き方」などのハウツー本やサイトはいくらでもありますが、かつては、“小説は特別な人にしか許されない創作活動”のような厳めしく近寄りがたい雰囲気がありました。それを30年近く前から“小説は技術だ”と、小説の書き方を惜しみなく教える画期的なライティングスクールでした。
そこでは添削講評・ワークショップなどを行い、東京を離れたのを機に現在は添削講評のみ行っています。
こちらの講師歴は二十年。
当時は2つの仕事を掛け持っていたため、とにかく読み書きに明け暮れる毎日でした。
そんなある日、小中学生を対象とした「小説を書いて、ジュニア文学賞に応募しよう!」というワークショップの依頼が舞い込んできます。
……私に?
創作を教えられる講師はたくさんいるけれど、子ども教えた人は少ない。子どもを教えられる講師はたくさんいるけれど、創作を教えた人は少ない。
もしかして、自分の経歴はニッチなのではないかと自覚したきっかけでもあります。
子どものための創作ワークショップ
さてそのワークショップ。子どもに小説を、しかも文学賞に応募とはなかなかハードな内容です。
悩んだ末、まずは自分の中で譲れないことをピックアップしました。
「いいねいいね書くって楽しいね〜」といったノリだけの企画にしない。
楽しく、けれど中身は本格的なものにする。
書くことを強要しない。
イベント終了後も「書いてみよう、読んでみよう」と思えるものにする。
この方針は現在のフォリウムでも変わりません。
ワークショップの内容についてはいずれブログで紹介できればと思います。
ともあれワークショップは参加してくれた子どもたちから見学にいらっしゃった親御さんまで好評!
「読むこと」「書くこと」をもっと身近に
ワークショップは翌年も依頼をいただき、しだいに次のような思いが生まれはじめます。
誰もが「書くこと」「読むこと」の重要性を知っていながら、子どもにうちに読み書きにまみれず大人になってしまった人は多いのではないか。ましてや、それらを「楽しい!」と思える経験を積んできた人は一体どれくらいいるのだろう?
そもそも楽しく読んだり書いたりする環境が……少なすぎる?
自由に書いて終わりの作文教室でもなく、中学受験だけに照準を合わせた国語塾でもない、文章力はもとより読解力・創造力・論理力が身に付く「書くこと」「読むこと」に特化した子どものための文章表現教室を作ろう。子どもに中学受験国語を、大人に創作を教えてきた経験を活かして、いいとこ取りをしたカリキュラムを作ってみよう。
そしてなによりも……
「書く」からこそ読んでみたくなり、「読む_からこそ書いてみたくなる、そんな当たり前のサイクルを子どものうちから自然に回せるようお手伝いをしたい、と。
そんな折、以前から計画していた移住を本格的に考えはじめ、2018年初夏に夫婦で東から西に移住。2019年、神戸にて文章表現教室フォリウムをはじめて現在に至ります。
フォリウムを立ち上げてからの話は、
・書き方・読み方
・日常風景
の中で少しずつお伝えしていきます。
どうぞよろしくお願いします!
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